糖尿病ってどんな病気?

私たちの食べたものは、体内でグルコース(ブドウ糖)というエネルギー源に変換され、血管を通って全身の細胞に運ばれます。血管内のグルコースを細胞に取り込む時にスイッチを入れる役目をするのがインスリンというホルモンです。しかし、インスリンが出なくなったり、働きが悪くなったりすると、このスイッチが入らず、グルコースは血管を流れるばかりで細胞に入って来ません。これが糖尿病です。血管内は高血糖でも、細胞は栄養失調状態になっているのです。

糖尿病の症状

血液にたまり過ぎたグルコースは腎臓を通って尿として体外に捨てられます。捨てるためには大量の水分が必要です。糖尿病の初期に多飲・多尿の症状が出てくるのはこのためです。悪化すると夜中に2回、3回とトイレに行くようになってきます。もっと進むと脱水状態になって、体重が1か月で5~10キログラムも減ってしまいます。これは非常に危険なサインですから直ちに医師の診察を受けて下さい。

糖尿病の合併症

グルコースはタンパク質とくっつきやすい性質があり、これによってタンパク質が変性します。高血糖であるほど変性の速度は速くなり、特に血管が侵されます。そのため、糖尿病の人では目の網膜や腎臓などの細い血管が障害されるほか脳や心血管といった血管障害まで出てきます。これらを合併症と呼んでいます。

糖尿病の原因

遺伝子の研究が進み、糖尿病になりやすい遺伝子も分かってきました。ただし、通常遺伝子を持っているだけでは発病しません。過食、運動不足、ストレスなどの生活習慣の乱れが糖尿病を引き起こすのです。寝る前2時間以内にたくさん食べたり、あまり歩かなかったりという悪い生活習慣の積み重ねが問題なのです。

糖尿病の治療

糖尿病は早期から治療すれば、血糖コントロールは容易になります。早期に見つける簡便な方法として、食後血糖や尿糖などがあげられます。血糖値は通常、食後の値から異常値を示してきます。健康な方は上がっても120か130程度です。食後の血糖値が200mg(血液1dl当たり)を超えるというのが糖尿病の初期段階の大きなサインです。
この状態を放置していると、1日中血糖が高い状態になってしまいます。血糖値が180前後を超えると尿に糖が排泄されてきます。食事をして2時間以降の最初の尿糖を調べるのも手軽な方法です。

50歳代の高度肥満者の半数は糖尿病と言われています。太り始めた時には、まず尿酸値や中性脂肪が上がってくることが多く、糖尿病に先行するいわば危険信号となります。脂血症、高血圧、肥満のある方に糖尿病が合併する率は高いと言われますので、一度、病院での診察をお勧めします。